住まい選びガイド
海外大学院への進学が決まったら、次に考えたいのが「どこに住むか」ということ。
新しい環境での生活はワクワクする一方で、不安もつきもの。住まいは毎日の拠点になる大事な場所だからこそ、自分に合ったスタイルを選びたいですよね。
このガイドでは、海外大学院での住まいの選択肢を「暮らし方のスタイル」と「住まいのタイプ」という2つの視点から紹介します。
暮らし方のスタイル(誰と、どう暮らすか)
まず考えたいのは、「どんなふうに暮らしたいか」という視点。大きく分けると、以下の2つがあります。
シェアハウス(ルームシェア)
ルームメイトとキッチンやリビング、バスルームなどを共有しながら暮らすスタイルです。個室があるケースもあれば、ベッドルームを2人でシェアするパターンもあります。
メリット
- 家賃が安く抑えられる
- 他の学生と情報交換しやすい
- 現地でのつながりができやすい
注意点
- 生活リズムや性格の違いからストレスになることもある
- プライベートな空間が制限される
ルームメイトとの相性はとても重要。可能であれば、入居前に一度話してみて、生活スタイルや価値観が合いそうか確認しておくと安心です。
一人暮らし
自分ひとりで住むスタイル。スタジオタイプや1ベッドルームなど、さまざまな間取りがあります。
メリット
- プライバシーが確保される
- 自分のペースで生活できる
- 勉強や休息に集中しやすい
注意点
- 家賃は高めになることが多い
- 留学初期は孤独を感じることもある
一人で落ち着いて生活したい人にはぴったりのスタイルですが、予算との相談も必要です。
住まいのタイプ(誰が管理しているか)
次に考えたいのが、「その住まいは誰が管理・提供しているか」という視点です。大きく分けて、On Campus(大学提供)とOff Campus(大学外)の2種類があります。
On Campus(大学が提供する住まい)
大学が運営している寮や学生用アパートのことを指します。
「寮」といってもそのスタイルはさまざまで、食事付きの伝統的な寮から、アパート形式で自由に暮らせるものまであります。
メリット
- Scam(詐欺)のリスクがほぼない
- クレジットスコアや保証人が不要な場合が多い
- 通学が便利
- 留学生向けのサポートが手厚いことも
デメリット
- 人気のある寮は早めに申し込まないと埋まってしまう
- 家賃が割高なこともある
- 自由度が低い場合もある(門限やルールがあるケース)
特に留学1年目など、慣れるまではOn Campusの住まいが安心できる選択肢になるでしょう。
Off Campus(大学外の住まい)
大学の管轄外で、自分でアパートやシェアハウスを探して契約するスタイルです。
メリット
- 自由にエリアや物件を選べる
- 家賃や生活スタイルの選択肢が幅広い
- 長期的にはコストを抑えられる場合もある
デメリット
- Scam(詐欺)に注意が必要
- 契約時にクレジットスコアや保証人を求められることがある
- 手続きが複雑な場合も
自分のペースで住まいを選びたい人や、より自由な生活を望む人に向いています。
住まい探しの方法
大学の公式サイト・ポータル
多くの大学が、寮情報や信頼できる外部物件の情報を掲載した専用ページを持っています。まずはここを確認するのが安心です。
例:
- UC Berkeley:Cal Housing
- Columbia University:Columbia Residential
一般的な住宅情報サイト(Off Campus向け)
- Zillow(https://www.zillow.com/)
- Craigslist(https://www.craigslist.org/)
便利ではありますが、詐欺の投稿も混じっているため、契約前に内見や相手の確認を必ず行いましょう。
Facebookグループ
「〇〇 University Off Campus Housing」などの学生向けグループでは、ルームメイト募集や空室情報が日々投稿されています。
- 実際の学生とつながれるメリットがある
- 相場感やリアルな口コミが得られることも
ただし、詐欺投稿も多いため、金銭のやり取りは慎重に。信頼できる相手かどうかの見極めが必要です。住まいを見つけていきましょう。